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相木 孝仁(あいき たかひと)

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株式会社ベイシア取締役副社長。

過去、様々な企業で経営を担い、業務改善や新規事業開拓等々により業績を向上させた『経営のプロ』。

小学生時代にテニスに出会い、大学時代は名門の明治大学硬式庭球部の主将を務めた。

【経歴】

1994年:日本電信電話株式会社(現NTT)入社

1999年:ベイン・アンド・カンパニー社(2004年8月~再入社)

2002年:株式会社ツタヤオンライン

2007年: 楽天株式会社 常務執行役員

・フュージョン・コミュニケーションズ株式会社 代表取締役社長 

・RAKUTEN KOBO, INC CEO

・デジタルコンテンツカンパニー プレジデント

・楽天ヨーロッパ CEO

2017年:株式会社鎌倉新書 代表取締役社長

2019年:パイオニア株式会社 取締役常務執行役員 兼 インクリメント・ピー株式会社 代表取締役社長

2022年:株式会社ベイシア 取締役副社長


経営戦略策定・実行により業績を向上させ、『経営のプロ』として数々の企業で活躍する相木さん。その活躍の裏には明治大学硬式庭球部を中心としたスポーツ(テニス)の経験が影響していると話す。

ビジネスにおいてスポーツの経験が活きる瞬間や、スポーツ人財が持つ魅力や可能性についてお話を伺いました。


目次

■勝ち負けにこだわる矛先をビジネスに変える

■スポーツから学ぶ大切なこと

■スポーツ人財の魅力

■努力を重ねることこそがスポーツの価値


勝ち負けにこだわる矛先をビジネスに変える

―テニスを始めたキッカケを教えて下さい

弟が先にテニスを始めたのを見て「私もできる」と思いはじめました。小学校高学年までは野球とテニスをしていましたが、中学の部活で軟式テニスを選び、北海道で優勝し、全中(全国中学校体育大会)にも出場しました。中学3年に全中が終わった後、硬式テニスへ転向しました。

高校でも硬式テニス部に入部し、インターハイを目指しテニスが上達することだけを考えていました。しかし、目標のインターハイには出場ができず、悔しさしか残りませんでした。

大学でもテニスをやると決意し、やるならば一番環境の厳しいところに身を置きたいと考え、当時、厳しくも選手が育つ環境があると聞いていた伝統校の明治大学へ進学しました。スポーツ推薦ではなく、一般学生として入部した硬式庭球部は噂通り厳しい環境でした。

ただ、この4年間は私の人生において一番重要な4年間だったと思います。

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大学卒業後、実業団で2年ほどテニスをした後は、仕事中心の生活でスポーツを楽しむ余裕がありませんでした。

とにかく負けず嫌いだったので、常に勝つことが楽しみでした。

ただ、勝つことにこだわりすぎなければ、社会人になってもenjoy tennisで続けていたのかもしれません。しかし、私にはそうすることができませんでした。

最近になってテニスを再開しましたが、長いブランクがあるため思うようなプレーができない歯がゆさがあります(笑)。少しでも続けておけばよかったと思っています。

―大学卒業後の進路や選手の引退という岐路の中で、進路を決定した大きな理由はあるのでしょうか?

インターハイにも出られなかった私が、一番厳しい明治大学を選んで、一般学生として体育会に入部し、関東学生での準優勝やインカレ出場、さらには主将まで務めることができ、充実感や達成感はありました。

ただ、大学4年生になる頃には、上には上がいて、テニスだけで生計を立てることは極めて難しいことだとわかりました。勝ち負けにこだわる矛先を仕事に変えて、仕事にとことん打ち込もうと考えました。

スポーツから学ぶ大切なこと

―ビジネスにおける素地はテニス(明治大学硬式庭球部)から学んだとお聞きしました。どのようなことを学んだのでしょうか? 

明治大学硬式庭球部の4年間がなければ今の自分はないと断言できます。

礼儀やあいさつはもちろんのこと、リーダーシップ、チームワーク、やり切る力、創意工夫など、すべてが私の基礎となっています。必要な経験だったかどうかは微妙ですが、理不尽なことがあっても絶対に屈しないし折れない心の強さは体育会ではないとなかなか得られなかったと思います(笑)。

―ビジネスにおいて、体育会で学んだことが活かせていると感じる瞬間はどのような場面 でしょうか?

ビジネスにおいては、やるべきことをやっていても結果が出なかったり、逃げ出したくなるような局面がたまにあります。そういうときに体育会での経験が活きてきます。

「まぁ、あれ以上きついことはないだろう」、「最後はなんとかなるだろう」、「最後まで倒れなければ負けないはず」といった胆力や覚悟や明るさ、そして、やり切る力があれば、大抵のことは勝てます。

体育会の経験は貴重だと思います。チームや組織のパフォーマンスを思い、限られたリソースで最大の力を発揮することを考える環境があると思います。これは経営と一緒だと思います。

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スポーツ人財の魅力

―スポーツ人財の魅力はどのような点でしょうか?

正直で誠実で明るく気持ちの良い人が多いことです。打たれ強い人が多いのも素晴らしいことだと思います。一緒に働いていて気持ちがいい人が多いと思いますね。

社会人になれば、若手のうちは明るく元気で素直な人は可愛がられると思います。こうした人は上司から色々と教えてもらえる機会が多いと思います。

正直で誠実で明るく気持ちの良いという力を、どうやってプロフェッショナルとしての実力に変換していくかが重要です。

―スポーツ経験の価値を活かせていない、花開いていない方もいらっしゃいます。スポーツ経験を活かすために必要な考え方はありますか?

健全な自信を持つことが重要です。ただし、自惚れてはいけません。人生の大半をスポーツに費やしてきた力を変換するのです。

スポーツの技術やスキルだけを身に着けるのではなく、競技生活を終えた後を想像し、スポーツから学んだことをいかに応用するかがとても大切だと思います。

応用することが大切ということは自分自身で気付き、考えるしかありません。

就職活動中や入社1年目は勉強してきた学生に敵わないと思うことがあるかもしれませんが、必ず追いつき、追い越せると信じて、スポーツから仕事に競技種目を変えて、頭を使って努力し続ければ必ず逆転することができます。

―これまでも様々な企業と出会ってきましたが、魅力のあるビジネスパーソンはどのような人でしたか? 

スポーツに限らず、何かに打ち込んできた方が多いように感じます。厳しい人であっても、温かみや人を惹きつける魅力のある方が多いです。

また、これまで多くの経営者(リーダー)とお会いする機会がありましたが、私が素晴らしいと感じるリーダーは逆境に最前線で向き合い、チームメンバーに山の頂上と登頂ルートを示し、厳しさと優しさをあわせ持つ人だと思っています。

会社は仲良しクラブではないので、リーダーはチームを勝たせる必要があり、そのために権限を与えられています。あるべき姿と必要なアクションを、特に反対意見を押し切ってでも、やりぬく意思が必要です。

結果を出すこと、出し続けることが最も重要で、それができないリーダーはリーダーの地位から降りねばなりません。

尊敬している三木谷さん(楽天グループ株式会社代表取締役会長兼社長)や島田亨さん(USEN-NEXT HOLDINGS前取締役副社長COO)は特に印象深いです。

努力を重ねることこそがスポーツの価値

―明治大学で過ごした4年間は相木さんの人生に大きな影響を与えていると思います。今、(今後)大学生になる人へ、大学4年間の過ごし方をアドバイスするとしたらどのような言葉を掛けるでしょうか?

スポーツ(体育会)を通じて、得られることはたくさんあります。

大学生当時は、テニスしかしていない自分に焦りを感じることや大学生活を楽しむ他の学生と距離を感じることもありました。ただ、4年間必死にテニスに打ち込んで本当によかったと思っています。

テーブルに座っている男性

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私がアドバイスを伝えるならば「心配しなくていいから目の前のことに全力で取り組んでください」ということです。

大学時代にやらなかったことは社会人になってからでも意思があれば十分取り返すことができるので、スポーツに打ち込める環境に感謝して、目の前の課題克服に全力を尽くし、一歩前進するために努力を続けてほしいと思います。

その諦めない力、やり切る力、チームで力を合わせる力が、一生の財産になります。目の前の競技に邁進してほしいです。

―最後に、相木さんが思うスポーツが持つ可能性や価値について教えてください。

スポーツは人の心を動かす力があります。

試合のなかで、陰にある努力、そしてそれでも思うような結果がでない瞬間、さらにわずかな差で勝つことができる瞬間に触れることができる。だからこそ、琴線に触れることが多いと思います。

思うようにはいかないが、わずかな差が結果を左右すると信じて、努力することは経営にも似ています。

目の前のスポーツをやり切り、自分の経験として自信を持ってほしいです。


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