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堀井哲也(ほりいてつや)

帽子をかぶっている人は青いシャツを着た人

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慶應義塾大学時代は外野手として活躍し、卒業後は社会人野球の三菱自動車川崎で4年間プレー。

現役引退後、1994年に三菱自動車岡崎へ転籍。コーチを経て1997年に監督に就任し、都市対抗野球・日本選手権の常連となる常勝軍団に育て上げ、多くのプロ野球選手を輩出した。

2005年からはJR東日本の監督に就任し、2009年から10年連続で都市対抗野球大会に出場し、準優勝を4度経験。2011年にはチームを初の優勝に導いた。

2009年、2012年〜2014年には社会人日本代表コーチを兼任。

2019年から慶應義塾大学の監督へ就任。


目次

■春、秋リーグ優勝の背景にあるもの

■選手たちを変えたトレーニングとは?

■堀井監督の指導方法

■大きな可能性を秘めた大学スポーツ


春、秋リーグ優勝の背景にあるもの

―春、秋リーグの優勝おめでとうございます。春に比べ、選手のモチベーションはいかがだったでしょうか?

春の優勝で選手が満足するか、それとも、もう一度優勝に向けて山を登るかというモチベーションを気にしていました。

選手全員が優勝を目指し、結果につながったことは非常に良かったと思います。

秋シーズン最初はチャンスのときに得点に繋がらず、空回りのような状態でしたが、守備面で何度もピンチをしのぎ敗北が少ないことが優勝の要因だと思います。

“1点の重み“にこだわり、部員全員が頑張った結果だと思います。

―春優勝後、秋も優勝することは非常に難しいことだと思います。選手たちが再び優勝に向って奮起した理由は何があったのでしょうか?

一番は福井キャプテンの存在が大きいです。彼は大阪桐蔭で春の甲子園優勝後、夏の甲子園では優勝できなかった自身の悔しい経験談を選手へ話していました。

春の優勝後、秋の優勝がどれだけ難しいことなのかを選手個人が認識し、秋優勝に向けてチームがまとまっていきました。

選手たちを変えたトレーニングとは?

―選手たちの考えや気持ちが強ければ、チームが強くなると思います。堀井監督は選手へ教育する際に意識していることはあるのでしょうか?

私は選手の細かい話までは聞きません。そこはコーチに任せています。

選手達に大きな変化があったのはメンタルコーチの吉岡コーチが加わってからです。

月に2度グラウンドでメンタルの整え方や知識を教えていただき、株式会社サンリのSBTや『致知』という本を活用した勉強会を導入するきっかけを与えていただきました。

吉岡コーチは選手のことをきめ細かく観察し、適切なアドバイスをしてくれていたと思います。

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―選手にはどのような変化が見られたのでしょうか?

すぐに反応する選手や調子が悪い時に吉岡コーチに頼るなど様々なパターンを見ることができました。

効果として、選手の感性が磨かれたと思います。一つ一つの物事に対するこだわりが強くなりました。感性を磨くことは簡単には出来ませんからね。

吉岡コーチをきっかけに、SBTや『致知』の導入など取り組みましたが、このチャンスを選手自身が興味を持ち、自分たちの力にしたと思います。

―秋の優勝コメント時に、4年生の話をされていたことが印象的でした。どのような4年生たちでしたか?

一人ひとりの役割がはっきりしていたと思います。なぜそれができたかを考えると、4年生の間には強い信頼関係が見えました。レギュラー補欠関係なく役割や使命を果たそうと一所懸命に取り組んだ4年生でした。お互いに「あいつが頑張っているから俺も」と思って頑張れる相乗効果がありましたね。

人間力が磨かれ、コミュニケーションでお互いを理解し支え合っていたのだと思います。

堀井監督の指導方法

―社会人チームの監督から大学の指導者へ変わり指導方法など変えたのでしょうか?

社会人は第一に結果が全てだと考えていました。次に人間力の向上を意識していました。

会社の大きなプロジェクトに失敗はできません。結果が第一です。

もちろん、学生も勝利を目指しますが、人間力の向上、充実した大学4年間をどう過ごすかを大切にしたいと意識していました。

ただ、社会人と学生の両方の指導に携わり気付いたことは、勝利すること、人間力の向上(教育)ともに大事だと気づきました。どちらかが一番ではありません。両方とも一番重要だと考えております。

環境、背景、選手の想い、歴史は違いますが、勝敗にこだわるからこそ学ぶべきことはたくさんあります。

特に大学生は、授業料を支払い、教育を受けに来ています。いろいろな価値観の人と出会い、そして得るものがあります。素敵な4年間を送って欲しいという思いで指導をしています。

そして、大学生は価値観の幅が広く、変化が多い。私も多くのことを学んでいます。

学生に気付きを与えられるための言葉一つ一つを選んでいます。

私も選手と共に成長していると実感しています。

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※堀井監督が大切にしている言葉

―堀井監督が目指す野球はどのような野球でしょうか?

「選手」、「野球」、「勝負」、そして「自分」と向き合う野球を目指しています。

私が指導者になって目指す野球ですし、慶應大学の指導者になり更に想いが強くなりました。

向き合うということは難しいことです。

秋リーグでの早稲田大学との初戦を落とした夜は苦しかったことを覚えています。苦しいけれど、逃げたらいけない。敗北に向き合い、そこから何を生むかが大切です。明日、半年、一年後に向けて変えることがあります。

早稲田大学に敗北後、すぐに選手から「明日!明日!」と言葉が次々とあがりました。その後、寮に帰って来た時は少し落ちていたようですが、翌日の試合前の練習では朝から前を向いた姿を見ることができました。

おそらく、敗北直後は、から元気で発した言葉だと思いますが、まずはプラスの言葉です。それが大事です。その後、寮に帰って来て冷静に振り返りをして、翌日の2戦目に普段通り臨めたのだと思います。選手から素の心が出ていて安心しました。

負けから学ぶことはたくさんあります。向き合うことで、成長に繋がります。

大きな可能性を秘めた大学スポーツ

―堀井監督が想う大学スポーツの価値とは何でしょうか?

大学スポーツ(大学野球)は社会人スポーツと比べ、社会・一般の方への影響が大きいと思います。

社会人スポーツは、会社の従業員、各支社のあるエリアに対する影響はあります。

一方で、大学スポーツは保護者、大学関係者を中心にファンが全国にいます。つまり、大学スポーツの発信力は企業スポーツより強く、与える影響は大きいと思います。

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大学スポーツはいろいろな可能性を秘めています。

この可能性を大きくするために、選手(学生)が社会のためになるような立ち居振る舞いを行うことで、子どもやファンからの大学スポーツへの憧れが強くなります。そして、サポートしてくれる企業や大人が増え、より注目を集めます。

日本のスポーツの価値を大学スポーツから高めていくことができると思います。


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