GUEST

池田 智嘉(いけだともよし)

株式会社アスリートビズ代表取締役。兵庫県伊丹市出身。

スポーツ振興・普及を行うNPO法人伊丹アスリートクラブの代表であり、アスリートのキャリアデザインを支援する株式会社アスリートビズの代表を務める。スポーツ振興・普及に強い想いを持ち、伊丹出身のアスリートを表彰するなど、地域を巻き込んだ取り組みを行っている。


目次

■アスリートの想いをカタチにするために

■スポーツに支えられ、成長した20年間

■スポーツ経験は必ず社会に活きる!

■日本全国でスポーツ振興・普及を拡げるために


アスリートの想いをカタチにするために

-池田代表はスポーツ振興や、伊丹市出身のアスリートを表彰するイベントなど様々な活動を行っております。この活動を始めた経緯を教えていただけますでしょうか?

私は株式会社アスリートビズというアスリートのキャリアデザインを支援する企業を運営しております。このアスリートビズの前身として、2002年にスポーツ振興・普及を目的としたNPO法人伊丹アスリートクラブを立ち上げ、スポーツ振興・普及活動の一つとして伊丹市出身のアスリートを表彰するスポーツアワードを始めました。

私は伊丹市で育ちました。

兵庫県伊丹市は人口20万人弱の町で、スポーツで有名なチームや学校、大きなスタジアムがあるわけではありませんが、多くのプロスポーツ選手を輩出しています。代表的な選手は田中将大選手、坂本勇人選手で、プロ野球選手やJリーガーなどが生まれ育った町です。

私は、2002年に北川博敏(元プロ野球選手、阪神タイガースやオリックスバファローズで活躍。現在は指導者として活躍)と出会ったことで伊丹市出身アスリートと交流がはじまりました。これがNPO法人を立ち上げる大きなきっかけです。

ポーズをとる男性グループ

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※写真はご本人提供

最初は数人が集まり食事をするコミュニティでしたが、県外で活躍する伊丹市出身の選手達にも話が広がり、東京から関西へ遠征するときには伊丹市出身の選手が集まるようになりました。

コミュニティが拡大することで、スポーツの普及や貢献活動を目的とした団体ができると考え、NPO法人として立ち上げ活動することを決めました。

リーダーは私含め北川博敏と石末龍治(元サッカー選手。ヴィッセル神戸で活躍後、現在はGKコーチとして活躍)の3人で運営を始めました。この3人の共通点は阪神淡路大震災を被災しており、スポーツ選手として、スポーツを通じて何かできることはないかという強い想いを持っていました。

当時では、民間の活動をNPOとして法人化することと、アスリートが自分たちで働きかけることが珍しかったこともあり、PR活動に繋がると考えた伊丹市に全面的に協力いただき、活動がスタートしました。

活動が始まり、1年が経つ頃には、伊丹市出身以外のアスリートたちも「将来、自分の地元で同じような活動がしたい」と私たちの活動に参加してくれるようになりました。

競技の垣根を越え、スポーツを通じた貢献活動がしたいという想いが私たちの団体を拡大していったと思っています。

スポーツに支えられ、成長した20年間

-スポーツ振興・普及活動、表彰、アスリートの就労支援など約20年間この活動を行っております。この活動から得たものはありましたか?

まず、この活動を通じて、私自身のキャリアを作ってもらったと感じています。

もともと、地域スポーツ振興や子どもたちにアスリートと触れ合う機会を作ること、そして、アスリートのキャリアデザインを目的に活動を始めました。立ち上げ後は、選手の生活や今後を支えるため、助成金の申請といった資金調達や引退した選手を雇う環境をつくることに精力を注ぎました。

アスリートを支援する中で、様々な経験値や人との出会いを得ることができ、今の私があると感じています。

そして、私たちが行っている地域スポーツ振興や子ども達へ夢や希望を与える活動こそ、大きな価値だと思います。

今までは商業的に活動することや、何かイベントを行う時は、イベント会社や企画企業が間に入ることが主なケースでしたが、アスリート自身でイベント企画を行い、実際に運営するという今までにないカタチを作ることができました。

アスリート自身で生まれ育った地域に対し、スポーツを介して貢献活動ができることこそ、大きな収穫だと思います。

グラフィカル ユーザー インターフェイス, Web サイト

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伊丹スポーツアワードでの1枚 ※写真はご本人提供

-実際に、アスリートが主体的に活動をする姿を見て感じたことはありますか?

立ち上げ当初から私たちと一緒にイベント企画・運営を行っているアスリートは、キャッチャーやゴールキーパー、セッターといった周りを見ることが多く、指導者と選手の間に挟まれるポジションの選手ばかりでした。

おそらく、スポーツに取り組む中で、自然とコミュニケーション力が磨かれていたのだと思います。加えて、組織を動かすセンスを持っていました。

私が次回のイベントを行う背景、想い、実際に行う内容の提案を相談すると、選手たちがプログラムを考えてくれます。

彼らのすごいところは、自分たちが考えたイベントを成功させるために、一生懸命働き、自らの価値を発揮するところです。

いつもテレビや雑誌でユニフォームを着ている姿しか見ていない選手と実際に触れ合い、言葉を交わすことで子ども達はものすごく刺激を受けると思います。

スポーツ経験は必ず社会に活きる!

-池田代表は多くのアスリートとお会いされたと思いますが、特に魅力に感じたアスリートに特徴はあるのでしょうか?

純粋無垢な方です。子どものような純朴さを持ち、汚れていないアスリートは、自然と愛情を持って接してしまいます。

そして、もう一つの特徴はスポーツ以外のことにも興味を持ち、努力をしている方です。

選手として競技に取り組みますが、その他、ビジネスのことや人間力を上げるために本を読むなど、様々なことをインプットしているアスリートは、どんな環境でも適応し、活躍していると思います。

-自身のスポーツ経験をうまく変換できていない選手や自信が持てない選手も多くいらっしゃると思います。

そうですね。実際にアスリートに話を聞いてみると大変苦労されていると感じます。

社会の習慣や言葉使いが分からずにナーバスになる人が多いです。

不安や自信が持てないこともあると思いますが、誰でも最初は口下手ですし緊張します。

社会人になる為の準備期間が長いか短いかの違いだけです。ナーバスになる必要は全くありません。驚くほど成長し社会で活躍するアスリートもいらっしゃいます。

先ほどお伝えしたアスリートはどんな環境でも適応できる力を持っています。スポーツに取り組んできた経験に自信を持ってほしいと思います。

日本全国でスポーツ振興・普及を拡げるために

-最後に、今後精力的に行いたい活動はありますか?

30歳前後の方を取り込んで、様々な活動を行っていきたいと考えております。30歳前後のスポーツに関わる方は、今後、地域のスポーツ協会や連盟のキーパーソンになると考えており、私達の活動の多世代化を目指したいと思います。

ホールに集まる人々

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※写真はご本人提供

また、現在行っている伊丹スポーツアワードでは、知名度のあるスポーツが多いため、今後は可能性を秘めているマイナー競技の仲間も増やしていきたいです。

私達の活動を通じて、地域、企業、他競技のアスリートと繋がり、競技の認知向上や競技に取り組む環境を整えていければと考えています。

そして、私達が取り組んできた仕組みをマニュアルのように体系化し、日本全国で使ってもらいたいです。これこそ、私達が活動する価値が発揮されていますし、スポーツ振興や普及に寄与できると考えています。

スポーツは、多くの可能性を持つものだということを日本全国に拡がることを願います。


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