学生時代は西日本チャンピオン。スポーツも仕事も“勝たなおもろない!”
– 環境を変えることもひとつの手段–
社員インタビュー:潮崎さん
学生時代は水泳部に所属。2017年新卒としてスポーツフィールドに入社。体育会学生の就職支援と企業の採用支援を行う。2年目に大阪Secから広島Secへ異動。その後、岡山の新規開拓を行い、岡山サテライトオフィスの開設に漕ぎつけた立役者。現在は神戸Secに所属する。
‣0.03秒足りず日本選手権を逃す
‣スポーツフィールドとの出会い
‣今しかできないこと
‣広島でゼロからのスタート
‣環境を変えることもひとつの手段
‣スポーツ・体育会の価値
‣0.03秒足りず日本選手権を逃す
-これまでの競技歴を教えてください
私は3歳から大学4年生まで水泳(競泳)に取り組んでいました。
水泳は5歳から選手として活動し、種目は中学校卒業までは背泳ぎ、高校では背泳ぎと自由形、大学では自由形の長距離をしていました。
大学での競技成績は、関西大会で個人優勝。日本学生選手権で個人5位入賞、チーム7位入賞でした。一応、学生時代は西日本チャンピオンです♪(笑)

写真提供:本人
今TVに出ているような選手だと萩野公介選手や瀬戸大也選手と同世代ですね。
また、CMなどにも出演している一ノ瀬メイ選手(所属:近畿大学)は大学時代の後輩で、学生時代は一緒に練習をしていました。
-ビッグネームが並ぶ世代ですね。潮崎さんが約20年も水泳を続ける中で、学んだことは何ですか?
“自責の念”ですね。水泳は勝っても負けても全て自分の責任です。チームとして戦うリレーであっても、結局は個人のタイムが重要で、勝敗に関わってきます。
練習を頑張るも手を抜くも自由ですが、その分結果に反映される。結局は自分次第なのです。
ある意味、自分の日々の積み重ねがそのまま結果で返ってくるところは、水泳の面白いところでもあると思っています。
他のチームスポーツだと、チームワークが勝敗に影響したり、対戦相手との相性が影響することもあるかと思うのですが、水泳は本当に自分との戦いですね。
なので、水泳部は周囲のことはあまり気にせず、“自分のことをとことん極める人”が多いんじゃないかなと思います(笑)
-では、“チームワーク”を学ぶことは無かったのでしょうか?
先ほど水泳は自分との戦いだとお話しましたが、大学からはチームスポーツにもなります。大学では個人点数がチームの点数に加算され、大学としての表彰や順位が各大会で出ます。

写真提供:本人
近畿大学の教育方針が「人に愛される人、信頼される人、尊敬される人の育成」でした。
高校までは自我が強く、人のために行動するという考えもあまりなかったのですが、近畿大学の監督は大学の教育方針をとても大切にされていました。
なので、人間力についてとても厳しく指導を受けましたし、“水泳だけ頑張るのではなく、人間力を磨かないと水泳の力はあがらない。”とずっと言われていました。
チームワークへの意識や自分以外の誰かのために頑張る動機など、人間的に一番成長できたのも大学だと思います。
-一番の挫折経験を教えてください。
ご存じのとおり、日本選手権という日本一を決める大会がありますが、0.03秒タイムが足りず日本選手権に出場することができなかったことが一番の挫折経験ですね。
当時大学4年生の春でしたが、4年に1度オリンピック候補選手を決める大会を兼ねていた年でした。
0.03秒足りない…って本当に悔しいんですよ。その時に、水泳に本気で打ち込めていなかったことを痛感しましたし、自分を振り返る良いきっかけにもなりました。
大学生活残り半年で何とか結果を出したい。という想いから水泳に取り組む姿勢が大きく変わりましたし、これまで以上にコーチとのコミュニケーションが増えました。
結果的に4年生の夏のインカレ決勝に残れるかどうかのレースで、規定タイムを0.1秒上回り決勝レースに出場することができました。
あのとき自分が0.03秒足りずに悔しい想いをしたからこそ、0.1秒でインカレ決勝に残ることが出来たのだとそのとき思いましたね。挫折が自分を見直すきっかけになってよかったなと思います。

写真提供:本人
‣スポーツフィールドとの出会い
-スポーツフィールドとの出会いを教えてください
就職活動では複数内定をいただいていたのですが、改めて自分が何をしたいかを考えたときに、どの内定先でも自分のやりたいことが出来るイメージがなかったので、もう一度就職活動をやり直すことにしました。
その時にスポーツフィールドが運営するスポナビを使用し、担当スタッフだったのが今の上司でもある田所さんです!
自分自身が就活のサポートを受ける中で、だんだんスポナビの仕事に惹かれていきました。
これまで環境にも恵まれ、様々な人から影響を受けて育ってきたので、これからは私が人に影響を与えたい。人の考え方が変わるきっかけを作ってあげたい。という想いがあり、スポナビであれば人の人生を大きく左右する就職活動に携わるので、やりたいことが実現できると思いました。

あとは、スポーツフィールドの社風に惹かれましたね。
これまで水泳を続ける中でも、部活の先輩や同期、後輩の存在はとても大切で、しんどい練習が続く中でも仲間がいたから頑張って続けられたと思っています。
なので、社会に出たあとも一緒に働く仲間の雰囲気や会社の考え方に共感できるかどうかは重視していました。
その二つの軸が当てはまったのがスポーツフィールドでした。
‣今しかできないこと
-入社2年目で大阪から広島に異動されました。異動になった経緯を教えてください
入社当初は大阪オフィスで働いていましたが、2年目の6月末に広島オフィスへ異動しました。
当時、役職がついていないメンバーで地域を越えて異動する(関西圏から中四国圏)社員はほとんどいなかったので異動を発表した時、周囲はとても驚いていましたね(笑)
実は少しネガティブな話になってしまうのですが、入社してから毎日働く中でどこかもやもやしていました。会社に毎日行くことや社員と過ごす毎日はすごく楽しかったのですが、その楽しさって何か違うな…と感じ始めていました。
何かに打ち込んでいるときの楽しさではなかったんですよね。
もっと仕事を頑張りたいな。仕事に打ち込んでみたい。仕事の面白さを見つけたい。と毎日どこか自分にもやもやしていました。

同時期に、広島オフィスがまだ立ち上げて1年ほどで人数が少なかったため、出張という形で何度かお手伝いにいっていました。
私自身、入社してから誰にも話したことはなかったのですが、新規拠点の立ち上げにも興味がありました。
また、当時、広島オフィスは髙松さん・下川さんの二人だったのですが、広島オフィスとして目指すビジョンが明確であることや、二人が二人三脚で仕事に打ち込んでいる姿を見て、“素敵だな~”と思っていました。
そんなときに広島の髙松さんに「広島に来てみない?」と声をかけていただきました。
その時に、
“新規拠点の立ち上げに携わってみたい”
“現状にモヤモヤしてる”
“広島Secの雰囲気素敵だな”
この3つの感情が一致し、“広島に行こう”と決めました。結局は、自分が変わるためのきっかけを作りたかったのだと思います。
決めてから本当にあっという間でした。誰にも相談をしませんでしたし、皆さんには決定事項でお伝えしました。
しかし問題は、今の夫と結婚を控え、婚約している状態だったんです(笑)
-潮崎さんが単身赴任ということですよね。旦那さんの反応は…?
夫の職場は大阪ですし、広島に異動する前は一緒に住んでいました。私が広島に行くとなると私が単身赴任になるので、私の両親は激怒し、猛反対されましたね。
“もう自分だけの人生じゃないんだから、一人の女性として家庭を築いていきなさい”と言われていました。そりゃそうですよね(笑)
ただ、夫は昔から“お互いのやりたいことを尊重しよう”という方で、今回の件についても応援してくれましたね。
就活で警察から内定を獲得したときに、両親や周りは“絶対警察官になりなさい“の一点張りでしたが、一般企業で頑張りたいという私を夫はとても応援してくれていました。広島転勤を応援してくれた夫には感謝です。
人生はとても長い。結婚するとこれから何十年も一緒にいることになるので、最初の2,3年くらい離れて生活しても問題ない…と私は思っていました。
また今後、子どものことなどを視野に入れると、今しかできないことを私はやりたい。と広島への異動を決断しました。

‣広島でゼロからのスタート
-広島に異動した当初の心境はいかがでしたか?
異動当初は…、想像以上に大変でした(笑)まだ立ち上げ途中だったので、人財面と企業面の新規開拓を3人で突っ走る毎日で、心身ともに本当にパンク状態でした。
ですが、今思うとその大変だった毎日がとても面白かったな~と思います。
あの時、思い切って環境を変えたからこそ、仕事の面白さに気づけたのだと思います。仕事に打ち込み、日々試行錯誤する毎日が本当に充実していました。
あとは、水泳で培った自責の念を広島で取り戻しましたね。広島は3人しかいなかったので、自分がやらないと、広島の成功はあり得ない状態でした、その危機感さえも面白かったです。
正直、人数の多い組織にいるときは自分の結果が出なくても、周囲のフォローで組織として成り立っていました。今思うと自分が環境に甘えていただけなのですが…。
-潮崎さんだから知っている立ち上げ当初の広島について聞かせてください。
広島オフィスは全国の中でも表彰をたくさんいただいて、皆同じ方向に向かって一致団結しているオフィスですが、立ち上げ当初は今のような関係性ではなかったですよ(笑)
今では年間MVPを受賞するほどに成長した下川さんも、私がきたばかりの時は上司の髙松さんに思っていることや考えていることを全然伝えることが出来ていなかったですし、今ほどチームにも発信していなかったですね。

その後、3人が思っていることをストレートに伝え合うようなコミュニケーションが増えたことで、衝突することも増えたのですが、その分、どんどんチームは一つになっていきましたね。
結果的に、広島での開催イベントをすべて自分たちで成功させることができ、そこで自信がつき、広島として一気に加速しましたね。
-縁もゆかりもない広島での新規営業に不安は無かったのでしょうか?
とても面白かったです!関西で担当していた企業様をすべて後任に引き継いで、お客様がゼロの状態から広島で新規開拓をスタートしたのですが、まず広島県の勉強から始めましたね!
オフィスで広島の地図を広げて、広島はどんな立地で、どんな街で、どれくらいの人口で、どのような大学があって…から、広島カープや原爆のことも勉強しましたね。
なぜ広島カープは広島県民にあんなに愛されているのか…とか!実際に広島オフィスのメンバーで試合観戦もいきました!

ゼロからの不安より、ゼロから創り上げることへの新鮮さやワクワク感の方が強かったですね。やっぱり学んでるときって楽しいですよね。
広島に異動したからこそ多くのことを得ることができましたし、心から挑戦して良かったと思っています。後悔は何ひとつありません!
-その後広島に留まらず、岡山オフィスの立ち上げにも挑戦されましたね!
広島を立ち上げる中で、岡山でのニーズを感じはじめ、私が岡山の開拓を担当することになりました。1ヵ月の半分は岡山に出張し、ホテル生活をしながらレンタカーで岡山の開拓を行っていました。
ほぼゼロの状態から一人でチャレンジしていたのですが、中々結果が出ず‥‥、悩む時期も多かったですね。チラシの配布やポスティングなど出来ることは全てやりましたね。
当時は本当に大変でしたが、今思うととても面白かったですね。岡山エリアもある程度形になってきたタイミングでもあった2020年8月に自身の希望で神戸オフィスに異動しました。
結婚していたこともあり、広島に行くと決めたときも“いつか関西に帰る”というのを前提で挑戦していました。
いつ帰ろうかなと自分でもタイミングを考えてはいたのですが、上司の髙松さんやその上司の吉浦さんから「いつ頃関西へ戻る?」「大丈夫か?」と心配して下さっていたので、スムーズに関西に戻ることができました。
‣環境を変えることもひとつの手段
-入社2年目のときに大阪から広島異動を決断した潮崎さん。社員の皆さんに伝えたいことはありますか?
異動についての考え方をお伝えしたいですね。
もちろん、挑戦したい!と普段から言葉にしている社員には、異動はぜひチャレンジしてもらいたいのですが、そうでない人にも主体的に環境を変えてみることをお勧めしたいですね。
今、仕事を楽しいと思っている、周囲の人にもすごく感謝している…けど、何か仕事に対して物足りなさを感じている人や、新しい学びを得たい人は、環境(拠点)を変えてみるのも一つの手段だと思っています。
私自身、「新規拠点の立ち上げをしたいです!」、「新人賞を取りたいです!」と口にするタイプでは無かったですし、何か思っていることがあっても発信するようなタイプではありませんでした。
営業として大きな成果を出せていたわけでもないですし、異動前は役職も就いていませんでした。そんな自分が“あのとき挑戦して正解だった”と心から思えます。

-会社としても社内公募制度がスタートしましたね!この制度が出来る前に異動した潮崎さんはこの制度についてどう思われますか?
とても良い制度だと思います!個人的には社内公募が増えてきている中で、公募を出しているチームのチーム長やメンバーは受け身で応募を待つだけではいけないと思っています。どれだけ自分たちから全国の社員にアクションを起こせるかが重要だと考えます。
私みたいなタイプはきっと公募が出ているだけでは異動していなかったと思います(笑) 髙松さんからあの時、「広島どう?」の一声があったから動けたのだと思います。
やっぱり全員に声を掛けているわけでないと思いますし、そんな中「一緒に働かない?」と声を掛けてもらえたら嬉しいですよね。
‣スポーツ・体育会の価値
-潮崎さんが思うスポーツの価値・体育会の価値を教えてください
スポーツをすることで人間力の育成に繋がることがスポーツの価値のひとつでもあると思います!そして、自分がスポーツを辞めたときに残る力や自分から競技を取ったときに残る力が本当のスポーツの価値でもあるし、自分の本当の価値でもあると考えます。
競技人生を終えたときに、一人の人としてどれだけ周囲から愛される人間になっているか、信頼されるような人間になっているか…が大切ですね。
学生の皆さんには、自分が競技で成績を出すことはもちろん大切だと思うのですが、スポーツを辞めたときに残る“人間力”を学び、身に付けてほしいと思います!

写真提供:本人
-同僚や読者に伝えたいメッセージをお願い致します!
私は仕事において、“楽しい“と”面白い“は違うと考えています。あくまで持論ですが、“楽しい”は表面上で起きていることだと思います。
社員と一緒に過ごす時間や雑談している時間はきっと“楽しい”という感情ではありますが、“面白い”ではないと考えます。仕事に対しての“面白い”は、結果が出てはじめて感じられるものですよね。
よく関西のメンバーには話すのですが、潮崎の名言といえば“勝たなおもろない”です(笑)
仕事の面白さや仕事が好きと思えるかどうかは、結局“仕事に対して熱をどれだけ注げているか”が関係しているのだと思います。
そして、熱を注げているからこそ、結果が出ますし、仕事の面白さを実感できるのだと考えています。
これから社会人になる方や若手社員の皆さんには仕事をする上で“楽しい”ではなく、“面白い”を実感してほしいと思います!!

写真提供:本人