Guest

木村 悠

元WBC世界ライトフライ級王者。商社マンボクサーとして、会社に勤めながら世界チャンピオンになった。2016年に現役引退を表明。引退後は、解説やコラム執筆、講演活動やコメンテーターなど多方面で自身の経験を活かし活動中。

 
ここからは後半の記事になります。前半を見逃した方はこちら↓↓
 
 
今回は、SBT(※)でおなじみの株式会社サンリさんにご紹介いただき、元ボクシング世界チャンピオンの木村さんに対談させていただきました。アスリートNo.1プロジェクトは、サンリさんと当社が協力し運営しております。
 
※SBT(スーパーブレイントレーニング)とは、日本代表チームやプロスポーツ選手が導入し、数多くのメダリスト輩出実績があるメンタルトレーニングです。
 
サンリさんのメンタルトレーニング方法についてインタビューをしております。
サンリさんの取締役臼井様、中村様にインタビューした過去記事はこちら↓↓

 

 

 

 

ROUND4 ~プラス思考がチャンスを掴む~
―木村さんは仕事とスポーツの両方をやるべきだと最初から考えていましたか?
最初から両立しようとは考えていませんでしたが、考え方は徐々に変わっていきましたね。僕の場合、仕事からボクシングへのヒントを探そうという目線でやっていたので、「ボクシングで役立つヒントはどこにあるかな」という視点で仕事をやっていましたし、仕事の中でも「どうやったらボクシングの経験を活かせるかな」と考えていました。仕事とボクシングを両立していることを活かしたかったので。
 
部活動をやっている人達の多くは目的が定まってない。なんとなくの流れでやってきてしまっていて、自分がその競技をやることで「どうなりたい」とか「どう成長したい」が見えていないと思うんですよね。そうすると、現状のきついことなどに音を上げてしまったりすることが増えてしまいます。しっかりマインドセットして自分の目標・目的を、大きな視野で捉えられたらもうちょっと変わっていくのかなと思いますけどね。
 
―なるほど。
あとは教育ですよね。「自分がどういう指導を受けてきた」とか「どういう考え方をするか」など親からの教育や学校の教育も影響すると思います。僕の場合は比較的自由に育てられてきたので、柔軟な考え方ではあったと思います。ネガティブな事を言わないとかマイナス思考にならないとか、もともとプラス思考になる考え方の種を植えられてきましたし、サンリさんの話を聞いてさらに開花しました。ネガティブに考える人は無意識にネガティブに考えてしまう癖がついているので、どこかでプラスの自分に変えていく必要があるというのはありますよね。
 
―世界チャンピオンになれたのもプラス思考でいることが必要なのかもしれませんね。
世界チャンピオンになれる選手となれない選手の違いは、「自分を信じる力」とか「プラス思考」だったり「応援を力に変えることに優れている」ことに共通しています。僕が世界チャンピオンになるためにどうしたらいいかってことを考えた時はそういった選手たちの真似をしていました。そう考えると環境は人を変える大きな要素かもしれないですね。
 
―環境は縁や運もあると考えています。縁や運をつかむ人の共通点は何かありますか?
チャンスって人が運んで来てくれると思うのでチャンスが来ても掴むか、掴まないかは自分次第だと思います。だから自分の感性とか感覚を信用することが大事かもしれないですね。だから「失敗してもいいや」という心構えでチャレンジしていくことが大切だと思います。
 
―感性や感覚を鍛えるとしたら、木村流でいうと?
鍛える方法ですか・・・。場数を踏むことじゃないですかね。僕もいろいろな人との出会いを増やす努力はしていました。100回チャレンジをして99回失敗してもいいぐらいに思って、いろんな人に会う努力をしていかないとそのチャンスは掴めないと思いますね。行動に起こせば経験値も貯まりますし、人を見る目も養われます。失敗を恐れないでチャレンジしていくということは絶対必要ですよね。
―縁や運のために行動すればゆくゆくは自分のためになりますからね。特に学生に聞いてほしいお話です。
学生ってコミュニティが小さくて、特に部活動は考え方が一つの価値観で染まっていることが多い。だからこそいろいろな所で積極的に人と関わることや、会う機会を増やすことがいいんじゃないかと思いますね。
 
僕も24歳の時に仕事とボクシングの二刀流になって、いろいろな方に興味を持ってもらえました。人が人をつないで応援者や、スポンサーになっていただいたことがすごく多かったので、若さを活かして今のうちからどんどん大人と会う機会を増やして自分の価値観を広げていくことが大事だと思いますね。
 
ROUND5 ~スポーツ界について~
―全寮制とか外の空気と触れない機会が多いスポーツ(部活動)界の中で、少しずつ日本が変わろうとしていると思います。今後のスポーツ界に期待することはありますか?また、伝えたいことはありますか?
そうですね。僕自身、ボクシングに出会えたおかげで、様々な経験をさせてもらってここまで来ることができたと思っています。これからはもっとスポーツが人を成長させる欠かせないものになると感じています。なので、スポーツ界は閉ざされたコミュニティではなくて、競技の枠を超えて一般の方も含めて巻き込んで行けるような仕組みづくりや体制を作っていってほしいなと思いますね。
 
―一方ビジネスマンの視点で見たスポーツ界へ伝えたいことはありますか?
もっとプロモーションを強化することを考えたほうがいいですよね。平成の時代って、良いものであれば興味を持ってもらえる時代でした。でも、ボクシングや格闘技を見て思うんですけど、プロモーションなど時代に合わせて、興味を持ってもらえるような仕組みづくりをしてかないと、どんどん競争って激しくなっているので、努力しない競技は衰退していくと思うんです。
 
だから、もっとビジネス界から学ぶことが必要です。例えば、アイドルたちが人に興味を持ってもらうためにSNSを活用したプロモーション活動など、もっとスポーツ界もいろいろな情報を発信していかないとスポーツを見る人が減ってしまうと思います。
 
ただ、「SNSを通じてどういう風に広げていくのか」とかしっかり教育をしてかないと、Twitterとかはすぐに炎上したりしてしまうので、「何のためにSNSを活用するのか」とかメリット・デメリットをちゃんと説明した上で選手に主体性をもってやらせるべきだと思いますね。
―そうですね。情報が多いこの社会で、情報発信の方法は本当に重要ですから。
スポーツ界の悪い所は、60、70代の方々が上にたってピラミッド形式になっているわけですよ。だから僕らみたいな30、40代の若い人たちが自分の考えを発信しにくい構造になっていると思います。縦社会になっているのでチャレンジができないような感じになっていますよね。時代の流れは早いので、自分たちの現役だった頃のやり方や風習とか良い部分は残しながらも柔軟な対応が必要です。
だから僕も個人で動いて外部から色々とボクシング観戦ツアーを開催したり、Yahoo!ニュースを書いたりしています。
 
―時代に対応する力ですね。
 
今、発展・成長しているIT業界は自由じゃないですか。若い人がどんどん入ってきて、ホリエモンとかキングコング西野さんなど例にとっても、好きなことをやって、マーケットが広がっているじゃないですか。逆に昔の時代を引きずっている仕事とかは閉鎖的で衰退していると感じます。そういうところに若い人はいきたいと思いませんし、今の若い人達は楽しくてワクワクできるような仕事や、自分が活躍できる仕事に自然と興味を持つと思います。
 
FINALROUND ~プラス思考でいること~
―インタビューも終盤になりますが、いろいろな価値観がある中で、木村さんが考える「良い社会」とはどんなことに期待しますか?
もっと若者を応援してあげるような社会になれば、すごく日本が発展していくと思いますね 。最近は若い人から学ぶことが多いですよね。今の20代達は『新型』なんですよね。スマホに出会ったのも早いですし、新しいテクノロジーを吸収しながら育ってきている環境があるので、考え方は新しいですし、発想力も素晴らしい。時代に合っているなと思いますね。だから本当に若くても結果を出している人って多いですし、年功序列とか年齢が関係ない時代になってきたなって思いますね。
 
―時代の流れに柔軟に対応しなければいけない社会ですよね。その中でも大切にするべきことは何でしょうか?
人への思いやりや感謝の気持ちなど人として当たり前のことですね。例えば、「ありがとうございます」と伝えることや年上には尊敬の念を持つことなど大事にしていた方がいいなと思います。結果を出している人は礼儀や態度がしっかりしています。活躍し続けるボクサーは、もちろん強いなど理由はありますが、加えて周りに応援されたり、人の思いを力に変えたりなど、人への態度など含めてすごく尊敬するところがありますよね。人間力が高いですよね。
―人間力は木村流でいうと、どう高めることができますか?
そうですね。一番簡単なのは「立場」ですよね。例えば、会社でも社長と課長は立場が違うじゃないですか。やっぱり立場が人の人格を作ると思いますよね。僕もいろんなチャンピオンを見てきましたけど、有名な選手や強い選手が最初から人間力が高いかというと、そんなことはなくて、態度がひどかった人もいました。応援されて結果が出ている人は考え方が変わりますし、立場も変わるので、立場がその人のポテンシャルを高めてくれているなと私は感じますね。
 
―役職が人を作るという言葉もありますが、その一方で人間力がついたらからその役職についたということもありますよね。
そうですね。どちらが先につくかですかね。
 
―木村さんの活躍で後輩ボクサーへ何か良い影響を与えられていると感じる時はありますか?
仕事をしながらボクシングにチャレンジしている選手も増えました。就職や仕事に対して相談を受けたりしますので、少しは信用されているのかなと思います。
 
―最後に、木村さんはプロボクサーと商社マンという新しい「0から1」を作られた人だと思います。こういった人になるためにはどうしたらなれるでしょうか?
プラス思考でいることですかね。何かやっている時にはすべてが良いことだけじゃない。その中で良い事も悪い事も、一歩突き進んで「俺なら大丈夫だ」とプラス思考でいることは必要ですよね。
 
―木村さん本日はありがとうございました!
 
木村悠さんの情報はこちら↓↓
 
 

Popular Articles

人気の記事

スポーツフィールドは、
アスリートの皆さんの
就職・転職を
応援しています