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松田 志保

小学3年生で、選手として本格的に競泳を始める。ジュニアオリンピックや全国総体等で活躍したのち、大学4年生でフィンスイミングと出会い、フィンスイミングの道へ。リレーや短水路種目等、合わせて現在11種目で日本記録を保持している。

 

ここからは後半になります。前半を見逃した方はこちら↓↓
~自分の努力は結果につながる~
―大学卒業後は仕事をしながら活動されていたんですか?
はい、新卒でスイミングスクールに就職しました。そのスクールに一つ上の先輩がいて、その先輩を中心に水泳チームを作って、大会へ出場していました。また、入社した会社がフィンスイミングを応援してくれていたので、競泳とフィンを両方泳いでいました。フィンスイミングを許容してくれるプールってすごく少ないんですよ。安全性の観点だったり、フィンとぶつかってプールが痛むリスクだったり。
両方続けられたのはありがたいことでしたが、仕事を始めて環境が変わりすぎたのか、1年目は全然結果出ませんでした。
―いつから結果が出るようになりましたか?
初めて出場したフィンの大会だった日本選手権で、同じチームの先輩に負けたことによる悔しさがきっかけですね。
100mビーフィンでの優勝を狙っていましたが、タッチの差で先輩が日本新記録を出して優勝しました。私の中では、「日本新記録。この距離なら私もいける」って思いました。それまであまり、人に「悔しい」とか思うことはありませんでしたが、その時だけは「勝てば私だって日本代表になれたんや」と思ったらめちゃくちゃ悔しかったですね。
また、その先輩は競泳時代の実績も実力も凄かった先輩で、自分を追い込んで頑張ることができる人なので、私も相当努力しなければいけないと覚悟しましたが、「これだけ張り合えたんだからもうちょっとできる!」と思ってがむしゃらにやりました。ものすごい練習をしたおかげで、その頃から競泳とフィンの良いところがわかってきて、それぞれが互いにいい意味で影響し合うようになってきた2年目からは両方とも結果がでるようになりました。
―相当努力をされた末に出た日本新記録なんですね。記録が出たときはどんな心境でしたか?
私は「出せる」と思っていましたので、うれしかったですが想定内ですね。50m、100mの2種目で出すことができました。今、2冠を4連覇中ですが、ビーフィンの50m、100mは私の種目だと思っています。ただ、ビーフィンの100mだけは記録を塗り替えられてしまった、次に向けてベストを出し続けます。 50mのビーフィンは、今のところ全く負ける気がせず、今4連覇しているので、5連覇したいですね!
―最高に楽しかったレースはいつですか?
2018年の世界大会です。それ以前の大会では、世界の壁は厚かったんです。2018年は日本代表として、初めて決勝に残りました。しかも7種目中、リレーと個人の5種目で残ったんです。個人種目はめちゃくちゃ楽しかったです。レースも予選でベストを更新したんですが、決勝でさらにベストを更新することができました。「また次も決勝で泳ぎたい」って思います。
―緊張はしなかったですか?僕だったらめちゃめちゃ緊張します・・・。しかも大舞台でベストを二度も更新するって、驚嘆です。
緊張はします。でも、緊張して楽しめないほうがもったいない。せっかくの世界選手権の決勝で緊張してガチガチで「何も覚えていません」っていう方がもったいないですからね。
―全力を出すために試合前のルーティンとか決まっているものはありますか?
常に平常心でいるためにあえて決めていないです。「これをやらないといけない」となってしまったらプレッシャーがかかってしまう。結構いろいろと考えてしまうタイプなので、それは考えすぎないようにしています。
―一度記録を作れば、次は追われる立場になります。
やるべきことをやっていれば、記録はいつか更新できるし、されると考えています。若い実力のある人も出てきているので、もし記録を塗り替えられたとしても、そのレースで私がベストを出せていたら満足だと思います。でも、めちゃめちゃ悔しいだろうけど(笑)。
―日々の積み重ねが大切ですね。松田さんは引退を考えていたりしますか?
辞めたくなったら辞める。でも、続けることができる間はやり切ります。応援してくれる人もいますが、わたしの事を理解している方が多いので、私が決めたタイミングで引退しても許してくれると思います。
でも、フィンのことが好きで関わってくれた方々なので、後輩とかを紹介していきたいなと思いますね。私で終わりにしてほしくないです。
フィンは幅広い年齢で行われていて、日本代表の最年長は36歳、最年少は大学1年生です。サラリーマンで仕事終わりに泳ぎに行っている人も日本代表の中でいらっしゃいます。自分でやろうと思えばできる環境はあるので、就職してもできると思います。
―フィンスイミングの課題はありますか?
まず、フィンスイミングを知っている人がいないです。競技人口が少なくて、まだ全国に2,000人もいないと思います。練習環境も少ないです。安全上の問題やプールの深さでフィンが使えないプールが多いんです。
あとは、競技と生活を並行することも課題です。フィンをやっている人は仕事と競技を両立しています。日本代表だからって裕福な生活をしていると思われていることが多いんです。競技だけでは食べていけないですし、モノフィンは10万円くらいする高価な用具なんです。足形やフィンの固さなど、フルオーダーで海外にお願いしなければいけない。なので、競技に専念できる環境があればもっと競技レベルがあがると思います。オリンピック種目じゃないとこんなにも環境が悪いんだなと思います。
―マイナースポーツにはまだまだ課題が多いですね。一つでも改善できるお手伝いができればと思います。最後に松田さんが思う「スポーツ」とは?
スポーツって結局は自分がやりたくてやっているもの。楽しく好きなことをやればいいんじゃないかなって思います。私は現役じゃなくても泳ぐことをやめないです。仕事でもいろいろと経験しましたが、やはりプールでの仕事に戻りました。多分、私が一番自分らしくいれるところがプールだと思います。だから私はプールにいたい。
―松田さんありがとうございました!今後のご活躍期待しております!
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